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1 | はじめに |
2 | 読み詩と歌詞の違い |
3 | 1フレーズの長さ |
4 | 日記のような詞は× |
5 | 言いたいことをサビに |
Produced by Keijiro Tsuji. |
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初めまして。下手な文章ばかりですが、頑張って最後までおつきあい願います。 あなたも、今まで作詞をしようと決めて、机に向かい筆を執り、どうもうまく行 かない経験きっとあると思います。 でもどうしてもキザになりすぎたり、自分でみても恥ずかしくなってしまう様な詩 になってしまう事って多いですよね。 講座を読んでしまうと「自分自身の個性」が崩れてしまいそうとお思いの方もいら っしゃるでしょうが、この講座は、そう言う「詩を作るときは、こうじゃなきゃ駄 目だ。」とかを教えるのでは無くて、あなたが作った作品をいかに沢山の人に読ん でもらいやすくするための手助けをするだけです。だから、ここに書いてあること は「絶対」ではなくて、「へぇ、なるほど。こんな作り方もあるのか」と言う程度 で、また、心のどこかに思い止めておく気持ちで読んでくださいね。 |
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読み詩と歌詞は全く違います。 みなさんは「ふん。何を当たり前のことを・・・」と思うかもしれませんね。でも 無意識のうちに間違えてしまってる人って結構いるみたいです。 読み詩(以降「詩」)は何度も何度も繰り返して読んだときに理解できればいい という目的で作られているのに対し、歌詞(以降「詞」)とは、実は「会話」なの です。 ピンとこない人のために例を挙げて説明すると、あなたが街を歩いているときに お店からある音楽が流れてきたり、ラジオから色々な曲が耳に入ってきますよね? その時に、はじめから最後までずっと耳を澄ませてじっくりと聞いて、一回で歌 詞をすべて理解して覚えている人っていると思いますか? きっと、そんな人いないでしょうね。 だから「詞」というものは、一瞬の単語(Words)をいかに、聞く人に理解 してもらえるか、どれだけ伝えることが出来るか・・・というものが重要となって きます。 少し法則的に書くと 「歌詞」=「会話」=「一瞬の言葉」 となります。 数学の教科書の様で少し嫌ですか? とりあえず、「歌に使う詞は、会話だ。」と思ってみて下さい。 |
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さて、歌詞を作って行くに当たって1フレーズの長さって言うのはどのくらいの 長さなのでしょうか? よく本屋さんで売られている本には「1フレーズの長さは2行でまとめなさい」 とか書かれていますよね。人に伝えるための歌詞に、きっちりとした定義がある事 が、おかしいですね。 では、結局1フレーズの長さはどのくらいなんだ?と言う方もおられると思います が、「2.読み詩と歌詞の違い」でも言ったように、「歌詞」は「会話」です。 友達と会話をするときに、 俺は今日朝起きて学校に行こうと思ったら、遅刻しそうだったんで、急いで着替 えている途中、今日までにやるはずの宿題をやっていないことに気付いたが、遅刻 するほうが嫌だったので、宿題を持っていくのを忘れたふりをしてあわてて家を飛 び出したんだ。 こんなだらだらした会話をする人はいませんよね。では、 俺さぁ、今日の朝なかなか起きれなくてぼーっとしててん。 ふっと時計を見たら8時すぎてて遅刻しそうやったから急いで着替えてん。 ほんならさぁ、その時に宿題やってないことに気付いてさぁ・・・ うわっ、遅刻しそうやし、宿題やってへんし、やばっ!! 先生に何かいいわけしようと思いながら学校までダッシュで走ってきてん。 ほんまだるかったわぁ。 関西弁の読みにくい、だらだらした会話ですが、こういうのが会話ですよね。 つまり、上の文章は区切りがないのに対して、下の文章はきちっと区切しがあるで しょう? こういう風に文章で比較するとおかしいってすぐに気付くのですが、実際に歌詞 を書くときには結構上の方のだらだらした文章になってしまいがちです。 では、こんな間違いをしないために、 「1フレーズの長さ」=「一息(1ブレス)の長さ」 だと言うことを忘れないように。つまり何度も言うように歌詞は会話です。 ここで注意して欲しいのは、普通の会話の早さで「一息(1ブレス)」だというこ とです。早口や遅口で一気に詰め込んで「一息」っていうのは無しですよ。 まぁ、結局、「1フレーズ」=「一息(1ブレス)」=「だいたい2〜3行」ってことに なってってしまうんですけどね。 |
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初心者がおちいりやすい失敗例の第1位は、「日記っぽい詞になること」です。 このパターンから脱出する方法は、 「出来事を順番通りに書かないこと!」 個性がどうのこうの言っている人に限って、素直に起こったことを順番通りに書き 結局日記を作ってしまいがちです。はっきり言ってそれは「素直」という個性とは 前々ほど遠いのです!!!むしろ、順番を入れ替えることで、印象的かつドラマチ ックな詩が出来るのです。 短いけど第4講は、これだけです。短いから簡単な感じがするけれども、難しい 人には難しいかもしれませんね。だって音楽家には、意地を張っちゃっう人が多い ので。(そう言う僕もそうですが・・・) でも、意地を張って日記通りに書き続ける人。これもこれで今のよく分からない 世の中では個性になってしまう可能性もあるかもしれませんね?! |
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タイトルを見る限り、「何を当たり前のことを言ってるんだ?」と思われるかも しれませんね。 当然、今まで作詞をやってきた人もこれからの人も「言いたいことをサビでぶつ ける」ことは知っていると思います。 ところが、失敗例に多いのが「言いたいこと」を「サビ」だけでは収まりきれな くてサビ以外の普通の所にも「言いたいこと」を書きすぎていることあります。 これでは結局どれが一番に言いたいことかが、聞いている人にとって理解し辛く なり、だらだらとした詩に聞こえるかもしれません。 サビを盛り上げるためには、言いたいところ以外をわざと下げ、言いたいところ を「サビ」だけに使ってを盛り上げるというのも一つのテクニックと言っていいで しょう。 ギターリストで「ピッキングハーモニクス」が一つの技だとすれば、作詞者にと ってサビだけを盛り上げることは、一つの技だと言っても過言ではないでしょう。 たとえば町中を歩いていて 「左の女の子がブスだから、右の子が可愛く見えてしまう」 なんてこともあるけれども、それと全く同じことですよ(笑)。 少し話がずれましたが、まとめると、 「言いたいことをサビに」=「言いたいことをサビ意外では言わない」 分かっていただけたでしょうか?分からないでしょうか? まぁ、分からなくても全然OKです。 とにかく、思いついた時ノートに1フレーズ(一息の長さ)でも書いてみることが 大切です。なれてきたときに、昔の詩を手直しするのもよし、捨ててしまうのもよ し、思い出としてとっておくのもよし、ですよね? |